吉田たかお演説集

5期目選挙戦最終日の街頭演説会

令和5年(2023年)4月8日
地下鉄醍醐駅前・パセオダイゴロー前

※伏見区に移って3期目、通算5期目の選挙戦は、定数12に17名の候補者が乱立する大混戦となり、最後まで予断を許さない危機的状況が続きました。逆転大勝利のため、200名を超える党員・支持者の皆様がご参集くださり、最終日の土曜日に乾坤一擲の街頭演説会を敢行しました。

【はじめに】

 ダイゴロー前にお集まりの皆さん、こんにちは。公明党公認京都市会議員候補・吉田たかおでございます。本日は土曜日のお忙しいところ、このように多くの皆様にお集まり頂き、心より御礼申し上げます。ありがとうございます。

 また、ご周辺の皆さん、お店の皆さん、お買い物中の皆さん、そしてドライバーの皆さん、大きなマイクで大変に恐縮でございますが、明日は京都市会議員選挙の投票日、本日が選挙戦最終日でございます。どうか、私・吉田たかおの訴えに耳を傾けてくださいますよう、よろしくお願い申し上げます。

【市民相談7,000件】

 私・吉田たかおは、このたびの京都市会議員選挙に5期目の挑戦をさせて頂いております。おかげさまで4期16年、多くの皆様のご信頼とご期待を賜り、延べ7000件の市民相談を寄せて頂きました。そして、その貴重なナマの声を真正面から受け止め、具体的なカタチにすることができました。本当にありがとうございました。

 8年前、この道を少し南に行った「醍醐支所前」で、小学生が横断中に車に跳ねられて亡くなるという、痛ましい交通事故がありました。市民の皆さんが区役所や学校とも協力して、二度とこのような悲劇が起こらないようにしていこうとの熱い思いで活動されました。

 その際に、地元の皆さんからお声をかけて頂いて、山口府議会議員や谷口元議員とともに力合わせ、公明党議員が結束して様々に尽力した結果、横断できないようにした鉄柵と立て看板が設置されたところでございます。

 昨年には、そこから少し南に行った大受団地北側の外環と山科川を結ぶ「柳戸川遊歩道」の両岸に転落防止の鉄柵が設置されました。また、その少し先の、外環と山科川に架かっている「新六地蔵橋」の車道と歩道を区切るガードレール、ここにも地元の声を届けて、安全対策の鉄柵が設置されました。

 まだあります。「外環西尾交差点」では、伸び放題だった植栽を膝から上に伸びない種類に入れ替えて、安全性を向上させました。昨年には「外環桃山南口」交差点が、分かりやすく生まれ変わる改良工事が完成しました。

 そして最後は、外環と24号線にある「観月橋北詰交差点」が分かりにくく渋滞の原因になっていましたが、国会議員と府会議員・市会議員の連携で、この交差点に待望の矢印信号を設置することができました。

 このように、醍醐から桃山まで、外環を車で10分ほど走ったエリアで、代表なものだけで5件の「安心安全の地域実績」を、私ども公明党が作ることができたのでございます。

【子育て支援が大きく前進】

 また、もう一つの市民相談のご報告がございます。それは、「マザーズミーティング」という懇談会でお聞きした、小さなお子さんを育てている若いお母さんからの切実な声でした。「子ども医療費」が、生まれてから3歳になるまでは1ヶ月200円の通院費で済んでいたものが、3歳を超えるとこの上限額が一気に3,000円に上がってしまうというものでありました。

 この「小さな声」に寄り添って、粘り強く行政と交渉したところ、4年前の京都市会本会議代表質問で、私・吉田たかおが門川市長に直談判し、3歳からの通院費の上限を、半額の1,500円に軽減することができました。

 しかし、これで終われば、「子育て世代の方々の切実なお声にお応えしきったことにはならない」と肚を決め、4年越しで真剣な議論を重ねてまいりました。その結果、新年度の京都市の予算に「子ども医療費支援」が盛り込まれ、生まれてから3歳になるまでであった1ヶ月200円の通院費の上限額が、小学校6年生にまで延長することができたのでございます。

 先月末に予算が成立し、秋から正式に実施されることが決定しています。生活に身近な「地域の安心安全」をきめ細かく着実に実現するだけでなく、近い将来に必ず大きな課題となる「少子高齢化」を解決するための、未来を見据えた重要な政策が前に進んだのは、公明党が市民の皆様から頂戴した貴重な生の声をもとに、懸命に動いた結果なのでございます。このことを、声を大に訴えさせて頂くものでございます。

【今回の選挙の重要性】

 今回の選挙は、市民の皆様お一人お一人の生活にとって、そして京都の未来にとって、極めて大きな意味を持つ、重大な選挙でございます。政治の役割は今まで以上に大きくなっています。

 にもかかわらず、ニュースを見ても「党利党略」「私利私欲」の悪意に満ちた足の引っ張り合いが繰り返されています。こんなことが続けば、ますます市民の皆様の政治不信がこびりついてしまって、誰も議員の言う事を信じられなくなってしまうのではないでしょうか。

 そうなれば、かけがえのない市民の声が行政に届かなくなって、地域から活気が失われ、未来が暗澹たるものになりかねません。私は、そうならないためにも、ど真ん中の「中道」の公明党が、地域密着で、一つ一つの政策を具体的に前に進めるしかない、このように確信いたしますが、皆さんいかがでしょうか!

【京都市財政危機克服】

 今、京都市の財政危機の問題がクローズアップされています。収入よりも支出が年々膨れ上がって、財政赤字が膨大になり、このまま放置すれば破綻しかねない状況になっています。しかし、それは昨日・今日に始まったものではなくて、20年以上前から指摘されており、その都度、懸命にやりくりをしてきたものなのです。

 これに対して、維新などの第3極の人たちは、「夕張のように破綻をしてしまう」と断言し、不安を煽り立てて「身を切る改革」を訴えておられます。しかし、このような情け容赦のない改革は、身を切り刻みすぎて出血多量になってしまい、弱者が切り捨てられてしまう事態になりかねません。私は、そのような拙速で強圧的な政治で良いのだろうかと憂慮している1人でございます。

 公明党は、無駄を削減するスリム化と行政サービスの向上を両立するべく、「行財政改革」を丁寧に推進してきました。そこには、議員や市長、職員などの給与削減を断行すると共に、デジタル化や民間活力導入など、長年にわたって積み重ねてきた政策が盛り込まれています。

 第3極とは反対に、共産党などの抵抗勢力は、この改革の取り組みひとつひとつに反対しています。一見耳あたりの良い反対論ですが、どこまでも現状維持をベースにしているため、今の子どもさんや赤ちゃんが大人になった時の「未来への視点」が欠如しています。

 万が一、京都市の財政が破綻をしてしまったとき、誰が責任を取るのでしょうか。改革に反対し続けてきた自分自身を棚に上げて、政府や行政を批判するだけでは、まさに「政治利用」と言われても仕方ありません。このことを強く申し上げるものでございます。

 したがって、京都市の財政危機を克服するには、私たち公明党が、地域に根を張った草の根ネットワークで、具体的に市民の皆様の切実な声を、具体的なカタチにしていくしかないと確信するものでございます。

【最終最後の訴え】

 私・吉田たかおは、皆様のご支援のおかげで、現在、京都市会副議長という重大な役職を担当させて頂いております。多くの政党は、主義主張やイデオロギーが違うため、時には対立する時もあります。しかし、「京都を良くしていこう」「財政危機を乗り越えていこう」と言う思いは同じであるはずです。その確信で、膝詰めで、合意形成のために汗を流して頑張っているところです。

 この、3年越しの行財政改革の取り組みは、市民の皆様のご理解とご協力のもと、収入と支出のバランスが崩れる不均衡な状態が是正される見通しがついてきました。ようやく光が見えてきました。これからが正念場でございます。

 ぜひ皆さん、私・吉田たかおを、もう一度議会に送って頂いて、これからも仕事をさせて頂きたい、そして京都市財政危機克服の決定打を打たせて頂きたいと、心からお願い申し上げるものでございます。

 しかしながら、選挙戦の最終盤になって、「公明党は大丈夫」という根拠のない安泰説が出回っており、大変に困っております。多くの方が「いつも公明党は危ないと言いながら当選してるやないか。私1人くらい入れなくてもええやんか」と思ってしまえば、もともと基礎票の少ない公明党は、たちまち窮地に追い込まれてしまいます。

 ましてや、「吉田は副議長やから間違いない」と言われて、このまま当落線上から浮上できない状況になれば、最悪の事態に陥ってしまう危険が出てきているのでございます。

 しかし、負けるわけにはまいりません。なんとしても、この絶体絶命の危機的状況を乗り越えて、必ず逆転大勝利をさせて頂く決意でございます。本日お集りの皆さん、そしてまた、お買い物中の皆さん、ご自宅の中で耳を傾けている皆さん、どうか私・吉田たかおを勝たせてください。もう一度議会に送ってください。ご恩返しのチャンスをください。何卒よろしくお願い申し上げます。

 本日は、大きなマイクで、大変にお騒がせいたしました。明日が投票日でございます。どうか皆さん、最終最後のお願いでございます。皆様の絶大なるご支援を心よりお願い申し上げまして、ご当地での公明党公認・京都市会議員候補、吉田たかおのご挨拶を終わらせて頂きます。ありがとうございました!

(沿道を埋める多くの方々から盛んな拍手や合いの手を頂き、過去最高に盛り上がりました。お陰様で5,564票を獲得し、第4位という逆転大勝利を収めることができました)