京都市会を分かりやすく皆様にお伝えします。

2023年5月市会レポート

2023年5月29日

2023年4月9日の京都市会議員選挙を受け、公明党京都市会議員団は11名の新体制で元気一杯にスタート。清新な息吹で団結してまいります。

5月17日には本会議が開かれ、第96代副議長に公明党の平山よしかず議員(西京区)が当選。同じ区の西村義直議長(自民党)とともに、京都市政を取り巻く様々な難局に臨むこととなりました。

平山副議長は創価大学卒、2007年初当選の現在5期目で私と同期生です。京都市財政危機を克服し、WITHコロナ時代の京都活性化を前進させる重大な転換期です。手腕を発揮されることを祈ります。議員団としても、しっかりと支えてまいります。

私は、議員団の代表幹事に再登板するとともに、市会運営委員会(議運)の副委員長および理事という重職に就きました。また、常任委員会は総務消防委員会に所属し、行財政局・総合企画局・消防局などへの質疑を行ないます。副議長時代は慣例により質疑ができませんでしたが、初心に立ち戻って研鑽を重ね、実効性ある政策提言ができるよう精進してまいります。

17日の本会議で、補正予算が上程されました。物価高騰対策として国から交付された臨時交付金が財源の「中小企業支援金」(法人3万円・個人事業者2万円)と「くらし応援給付金」(非課税世帯等に3万円)などのほか、市立芸大移転整備事業の工賃・資材値上げ対応などが盛り込まれました。

条例は、市税条例改正(固定資産税特例)や火災予防条例改正(急速充電設備への対応)、市政住宅条例改正(民間に公社業務を委託)、義務教育学校条例改正(小栗栖小中一貫校=栄桜小中学校と洛西地域一貫校=洛西陵明小中学校の設置)などが提出されました。

本会議の翌日にさっそく予算特別委員会が3つの分科会で行われ、私は第1分科会で行財政局に「シムテム費」「コールセンター」について、保健福祉局に「くらし応援給付金」「生活困窮者支援」について質問に立ちました。(写真右)

コールセンターや相談窓口については、ここ数年のコロナ禍の対策で実施した施策の教訓を生かしていくべきであると丁寧に論じました。システム費についても、デジタル化の最先端技術を有効利用する必要があると提起しました。

翌19日は総務消防委員会で議案審査の後、一般質問で「職員力向上」「救急センター」「自主防災支援」「学生活動支援」について質疑。市民の生の声を受け止め、京都市活性化に資する提言をしていこうと思います。

26日の本会議代表質問では、4会派11名が登壇。公明党からは、西山信昌議員(下京区)、くまざわ真昭議員(左京区)が質疑に立ちました。

西山議員は、「男性の育児・家事の推進」「学校における献血の啓発」「ベンチを活用したまちづくり」「マンションの防災力の強化」について議論。前向きな答弁を勝ち取りました。(写真左)

西山議員の質疑は、コチラをクリックして読みください。

くまざわ議員は、「保育園の園バス安全装置義務化」「保育士の人材確保と育成」「防災・危機管理」「災害時の避難所」を取り上げました。1期目とは思えない堂々たる質疑で感服しました。(写真右)

くまざわ議員の質疑はコチラをクリックして読みください。

29日の最終本会議で、条例案・補正予算案・人事案の採決が行われ、いずれも賛成多数で可決しました。維新の会と京都党、国民民主党が会派を結成し18名となったこともあり、今後の議会運営は予断を許しませんが、今市会は何とか乗り切ることができました。

国に送る意見書は、以下の7本が採択されました。
「小中学校給食無償化を求める意見書」
「進行性の障害の状態を踏まえた障害支援区分認定及び支給決定に係る適切な運用を推進するための措置を求める意見書」
「防衛増額のための安易な増税を行わないことを求める意見書」
「特別支援学校・学習等の教員増員を求める意見書」
「生物多様性の保全・ネイチャーポジティブの対策の強化を求める意見書」
「薬剤耐性菌のまん延防止への取組体制の強化を求める意見書」
「特定商取引における消費者保護の強化を求める意見書」

これらは、名称の長さなど多種多彩ですが、各々がきわめて重要な内容のため、議会として政府に意見を申し入れたものです。

一方で、共産党が提出した下記の4本は賛同が得られず、不採択となりました。
「インボイス制度の実施延期を求める意見書」
「出入国管理及び難民認定改正案は廃案にし、国際人権基準に沿った人権尊重の制度の徹底的に見直すことを求める意見書」
「マイナンバー保険証の義務化と保険証の廃止の撤回を求める意見書」
「我が国の防衛力の抜本的な強化等のために必要な財源の確保に関する特別措置法を今国会で採決しないよう求める意見書」

意見書については、京都市会公式HPの「5月開会市会・審議結果」の該当ページに詳しく紹介されています。コチラをクリックしてお読みください。

5月議会は終わりましたが、コロナ対策や物価高騰対策、行財政改革の取組はこれからが正念場。子育て支援・デジタル化・高齢者支援など具体的な政策を前に進めるため、現場の声を聴き、研鑽に励んで、提言を積み重ねてまいります。頑張ります!