京都市会を分かりやすく皆様にお伝えします。

8月度くらし環境委員会

2016年8月9日

8月9日10時より、市会第2会議室でくらし環境委員会が開会され、久保勝信委員長(山科区)とともに出席しました。

38度を超える猛暑が続いて思考停止になりそうな日々ですが、市民の皆さんから負託された責任を自覚し、議会では「心はホットに頭はクールに」を心がけて頑張っています。

午前中の環境政策局では、「南部クリーンセンター第二工場建て替え整備工事」について報告がありました。土壌汚染対策の工事を新たに実施しなければならなくなり、8ケ月の遅延と30億円近くの費用がかかるというもので、4人の委員から厳しい意見が出されました。

この地域は古来、沼地であったらしく、その影響でヒ素やダイオキシンが検出されたようで、人体に被害を及ぼす可能性は低いものの、法令に従って土壌洗浄等の措置を余儀なくされるため、想定外の費用がかかるという説明です。

京都市では今回に限らず工事費が増大せざるをえない案件が続いており、各委員から当初の見通しの甘さを指摘されるのは当然です。ただし、私は「人の尻馬に乗る」ことは本意ではありませんので、他の会派の厳しい追及に同意はするものの、自らは発言をしませんでした。

私は一般質問で、かつて稼働していた「東部クリーンセンター」跡地活用について質疑。解体だけでも莫大なコストがかかるため、今はいわば“塩漬け”状態ですが、環境政策局で莫大な維持管理費が毎年計上されており、将来の目途さえもたたない実態は問題です。地元からは、「商業施設誘致」とか「多目的グランド」や「小中一貫校」など多彩な要望が寄せられていますので、今後のタイムテーブルを明確にして関係各局と連携するよう提言しました。

文化市民局の質疑では、「京都市美術館ネーミングライツ」「水垂運動公園整備見直し」「旧伏見桃山城第3駐車場活用」という、いずれもヘビーな内容が協議されましたが、各会派の委員からは、「公共の美術館としてのアイデンティティが無くなるのでは?」との懸念や、「地域住民の声をおろそかにしているのでは?」との指摘が続きました。これらの意見は私も同感ですので、行政側の真摯な対応を強く望みます。

私は一般質問で、ある市民から寄せられた「区役所窓口のサービス向上」への要望を踏まえ質疑しました。その方は、区役所の窓口で福祉関係の書類を申請した際にコピーするため館外に出てコンビニに行かないとダメと言われたとのこと。職員の執務する同じフロアにコピー機が目に入ったので、「10円を負担するので使わせてほしい」とお願いしても認められなかったというのです。炎天下にわざわざ区役所まで足を運んだ難病患者や家族に対して、もう少し配慮が必要だと思うのは私1人ではないと思います。

文化市民局とは所管が違う福祉事務所の案件であることは承知していますが、各区役所に専用コピー機を設置すれば、コンビニに行かなくても済みますし、それが予算上困難であれば書類コピーの場合は特例を認めることはできないものなのでしょうか。市会事務局では市会図書館で市民からコピー機使用を希望されたら1枚10円で対応していると聞きます。よく言われる「お役所仕事」ではなく柔軟な対応を検討するよう、強く求めました。

他の委員からは、「民泊対策PJ」「スポーツ施設委託管理の在り方」「美術館」などについて、活発な質疑が展開されました。京都市会のように、月2回の常任委員会で「一般質問」があって、ガチンコの質疑が時間無制限に行われていることは他都市ではなかなか無いとのこと。行政の理事者は大変だとは思いますが、時宜を得た政策課題をスピーディーに議論できるので、私個人は素晴らしいことだと自負しています。

これからも、暑さを吹き飛ばして頑張っていこうと、改めて決意しました。やりまっせぇ~っ!