京都市会を分かりやすく皆様にお伝えします。

2月度くらし環境委員会

2017年2月7日

2月7日10時より、市会第2会議室でくらし環境委員会が開会され、久保勝信委員長(山科区)とともに出席。膨大な資料を徹底して読み込んで臨みました。雪のちらつく厳寒の委員会となりましたが熱い議論が展開されました。

午前中の環境政策局からは「地球温暖化対策計画改定案への市民意見結果」「家庭ごみ有料指定袋」「ごみ収集車更新」などの案件が報告され、各委員から質疑がありました。

私は「地球温暖化対策計画」について昨年の本会議代表質問でも取り上げたので、一歩掘り下げた議論にチャレンジ。

(1) 環境にやさしい街づくりに資する「自転車」の重要性を多くの市民が期待している。京都市は全国の自転車関係者からも注目されているので、マナー啓発の取り組み等の斬新な施策拡大を加速すべきある。
(2) 「エコカーへの転換」という課題は非常に大事であるが、残念ながら膠着している感が否めない。「充電機能が不足」等の声もある。インフラ整備への心配を払しょくするテコ入れが大事ではないか。
(3) 計画の進行管理が中途半端ではいけない。行政の施策を市民目線でチェックするため、議会の役割は大事だが、同時に「第三者委員会」の活用にも注目。2020年の目標達成に向け、随時の開催ではなく定例化していくべきである。

前向きな答弁がありました。今後も引き続き議論していこうと思います。

午後からの文化市民局では、「京都市美術館再整備」「生活安全基本計画案と交通安全計画案への市民意見結果」「文化芸術都市創生計画案への市民意見結果」「無形文化遺産への市民意見結果」の4点の報告がありました。パブコメの結果報告が一挙に立て込んだ状況です。

私は、「交通安全計画案」について質疑しました。第10次にわたる長期計画であり、実情に即して見直しを積み重ねている大事な施策です。頑張って提案型の質疑を心がけました。

(1) 計画案には、具体的な施策推進にあたって「地域ぐるみ」「地域と連携」を重視すると書かれているが、市民からの要望が多い「道路環境整備」については、建設局土木事務所と警察の定例協議のみしかなく、市民の入る余地があるのか。市長のリーダーシップで迅速かつ的確な体制へ強化するべきではないか。
(2) 市民意見では「自転車安全利用推進」への声が極めて多い。環境整備促進への体制強化が不可欠である。
(3) ある市民の声として「道路交通の秩序を確立すべき」と指摘されていた。交通弱者保護の観点からも道路優先順位(格付け)を明確にすべきである。

私がかねてから主張している優先順位は、①車いすとベビーカー、②歩行者、③自転車、④公共交通、⑤物流、⑥マイカー、の順です。ところが実態は、マイカーが道路の主役として君臨し、自転車が歩道に追いやられ、歩道では歩行者や障がい者が怖い思いを余儀なくされているのです。

人口減少の超高齢化時代に突入している今、交通安全への意識変革が喫緊の課題であると強く訴えました。これからも継続して論陣を張っていこうと決意しています。そして、最後の一般質問では、「動物園のインフルエンザ対策」「子ども若者はぐくみ局」「二条城前駐車場問題」が議論されました。

いよいよ、2月中旬からは29年度予算案を徹底的に審査する「予算市会」が始まります。市民の皆さんからお預かりした大切な大切な税金の使い道を議論する、極めて重要な論戦の場です。私は予算委員会の副委員長という大任を拝しています。責任の重大さに身を引き締めて頑張ってまいります!!